tag:blogger.com,1999:blog-41372913035987920902024-02-20T01:46:03.157+09:00登山道~頂上への道は未だ遠し~(別名"ひなん"ぢょ)――死火山と思っただろう?だがこの山は富士山だったのよ!(数百年噴火してない休火山的な意味で)
<br>Infoseekが消えるということで一時避難場所として開設です。
尚、ちゃんとした新規の場所が出来たらここは日記の掲載場所として利用するつもりです。ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.comBlogger7125tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-47677365641344103342010-12-06T23:13:00.000+09:002010-12-06T23:13:50.025+09:00惑星のさみだれ、完結!というわけで、遂に最終巻発売。凄くきれいに終わったなって思います。<br />
各キャラ達の変わっていく有り様とか、想いとか。知名度は低いかもしれませんが、かなりの名作だったと。バカ×2の最後の戦いとかオチまで含めて大好きでした。<br />
……まさか本紙の方で小冊子の応募者サービスしてるとは思わなかったがなぁ!!!<br />
ちくしょう単行本派には死ねというのか!中途半端にバラされて泣きそうだよ自分!!<br />
プリズマイリヤのドラマCDといい単行本派に死ねというのかこんちくしょう!ネタバレ恐れて雑誌見なかった果てがこの有様だよ!!<br />
そんな感じに嘆く私でした。<br />
<br />
追記<br />
同時にBLEACHも買いました。<br />
同じ完結(BLEACHは代行編が、ですが)というのに、何だろうこのヤリキレナイ感……<br />
同じ巻数を引き伸ばすなら、戦闘よりギンの回想とか戦い後の各キャラの描写にページ割いて欲しかったな、と。ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-78820183860641490892010-11-26T20:25:00.000+09:002010-11-26T20:25:48.668+09:00冬なんですがそういう気持ち 現在住んでるところにて絶賛共同風呂の改修中状態です。幸いにも部屋ごとにシャワーはあるんで「夏だったら死んでた…」と不幸中の幸い論を展開する必要はなかったのです。<br />
ちょっと水の出力が低いのが問題なんですが、そこは仕方ないと数ヶ月ぶりに部屋のシャワー室に入る。床に埃やらたまってるのを見つつ、「あーそういえば使ってないからって掃除してなかったなあ」と思ってたんですが、<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHY04UiQ-57W_I0zNXgb2xcE5W6Jo-L4xfk3JznPlcSlVuvRAVa_VDY_qM9Np5BB5c6j7CdwtS8g9-Kiqz7SPOAu-kf7oX2JryQ8CKgtzKhbkTvt7PwY2tdSjNp6dBG_lQufLsvFXq7hl1/s1600/DSC_0178.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" ox="true" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhHY04UiQ-57W_I0zNXgb2xcE5W6Jo-L4xfk3JznPlcSlVuvRAVa_VDY_qM9Np5BB5c6j7CdwtS8g9-Kiqz7SPOAu-kf7oX2JryQ8CKgtzKhbkTvt7PwY2tdSjNp6dBG_lQufLsvFXq7hl1/s320/DSC_0178.jpg" width="320" /></a></div><div align="left" class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br />
</div><div align="left" class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"> ……えーと、このなんか赤い猫か何かの足跡っぽいの、ナニ?</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"> ただの赤錆とかだよね気のせいだよねといいたい! 引き戸になってる部屋の入り口の戸が夜になると季節に関係なく部屋の外からドン、ドン、って時々音するのもただの昼夜や部屋と外との温度差のせいですよねと考えたい!!</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"> そう、夜中一人毛布に丸まって大画面テレビで「パラノーマル・アクティビティ」を観ながら思いました。</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"> 一人暮らしであんま見るべきではなかったかもしれないこの洋画。</div>ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-76868600169922401132010-11-20T00:49:00.004+09:002010-11-20T01:03:03.150+09:00時間がどうとかというわけで、本日の更新は前回の際言っていた通り新作ネタです。<br />
構想30秒、製作(執筆)4時間!!<br />
某ゲームを今更ながらのようにやっていた時に思いついたネタを見よ!!<br />
……ネタが古いとか言わないで。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
みんなは、無茶苦茶な展開ってものを経験したことはあるだろうか? 出鱈目だとか理不尽だとか、そう言い換えてもいいだろう。 <br />
例えるなら旅を始めようとアリ○ハンから出た直後にバ○モスと遭遇したり。 <br />
とある滝の辺りに変な機械っぽいものがうろついてると思ったら、実は接触しただけでいきなり戦闘になるラスボスより強い敵だったり。 <br />
これからさらに展開していくんだろうなー、と思ったら僅か数ヶ月で超展開しつつ、最後にはどこぞのギャ○漫画日和のネタのごとく「エ○トの愛が○ルマを救うと信じて!」って煽りで打ち切りになったり。 <br />
まあ滅多にありはしないが、遭遇したが最後、常識というものが完全粉砕されるもの。それが無茶無茶なり出鱈目なり理不尽というものだ。 <br />
前置きが長くなってしまった。すまない。 <br />
これから話すのは、僕が体験したその無茶苦茶な展開だ。 <br />
そう。それは、あの日に始まった――。 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「うわぁぁぁ!?」 <br />
<br />
どたんばたん! <br />
<br />
「いつまで寝ているの! いい加減におきな…… <br />
って、起きたわね。びっくり」 <br />
<br />
がばっと上半身を起こした僕に、驚いた顔の母さんがこちらを見ていた。母さんは突然目覚めた僕にちょっとびっくりしていたが、気を取り直したか窓を開ける。 <br />
<br />
「ああ、リーネの鐘があんな気持ち良さそうに歌ってる。 <br />
もう、どうせゆうべ、こうふんしてねつけなかったんでしょ? ま、建国千年のお祭りだから無理ないけど… <br />
あんまり調子に乗ってハシャぎすぎるんじゃないわよ!」 <br />
<br />
そういって、母さんは階段を降りていく。けれど僕はその声を上の空で聞いていた。 <br />
<br />
「…………」 <br />
<br />
さっきまで見ていた夢。それは夢というにはあまりにリアル過ぎるものだった。 <br />
夢だからだろうか? その記憶は急速に消えていって、今ではもうあまりはっきりとしていないが、そのリアルな感覚は今も身体に残っている。いやもう嫌になるくらい。 <br />
原始で恐竜と戦うとか。古代魔法文明がどうとか。中世で魔王が出てくるとか。荒廃した未来世界とか。 <br />
そして――。 <br />
<br />
「いやいや、バカバカしい」 <br />
<br />
幾らなんでもアレは無い。昔読んだ何かの本に影響でもされたんだろうか。色々と有り得ないだろ。僕が世界を滅ぼすものと戦うとかさ。 <br />
あー、そういえば僕、夢の中じゃ魔法使えてたよなー、こんな感じで。 <br />
えーと、確か…… <br />
<br />
「シャイニング!!」 <br />
<br />
って、何をやってるんだ僕は。子供じゃあるま <br />
<br />
<i><span style="font-size: large;">カッ!!!</span></i> <br />
<br />
え? <br />
<br />
<span style="font-size: x-small;">「なんだ!? 突然巨大な光が空中に……」 <br />
<br />
「あれじゃない? 千年祭の花火の一つとか」 <br />
<br />
「なるほどー。でもすげえ派手だった割に光っただけってのはなあ」 <br />
<br />
「そうねえ。夜のムーンライトパレードとかに撃ちだせば良かったのに」</span> <br />
<br />
ちょ、mjd? <br />
いやいやいや冗談だろ!? ホントに撃てるとか! <br />
そうだよ今のはただの勘違いだって。もう一発撃ってみれば…… <br />
<br />
ゴトリ <br />
<br />
ん? 思わず後ずさったから足に何かが当たってしまったみたいだ。 <br />
おかしいな。昨日寝る前にこの辺に物を置いた記憶はな <br />
<br />
「―――!!」 <br />
<br />
足元に無造作に置かれていた「ソレ」に。 <br />
僕は今度こそ、声にならない叫びをあげた。 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
僕は呆然としたまま、千年祭の会場内を歩いていた。 <br />
尚、現在の僕の服装はというと。…… <br />
<br />
E:にじ <br />
E:プリズムメット <br />
E:げっこうのよろい <br />
E:ゴールドピアス <br />
<br />
こんな感じだ。 <br />
<br />
「お、思わず装備してしまっていた」 <br />
<br />
さっき撃てたシャイニング。それから部屋の中にごろごろあった夢の中で装備していたり保有していた装備にアイテム達。どうやらあの『夢』はただの夢ではないらしい。 <br />
家を出てから試しては見たが、昨日まで出来なかった剣技がサクっと出来た上、夢の中で使っていた魔法がばんばん使えるようになっていた。あとなんか異常に力が強くなってて、ベッドの枕元に立て掛けてあった訓練用の木刀(これは元から持っていた)でちょっと振るってみるだけで、昨日までは少し打撃の跡をつけるのが精一杯だった木があっさり折れた…いやぶった斬れた。 <br />
ただの木刀で、しかもちょっと振るっただけでこれだ。もしこの『にじ』を、それも本気で振るったらどうなるか。考えるだに恐ろしい。 <br />
<br />
「……いつの間に僕は戦術兵器になったんだ」 <br />
<br />
今となってはうっすらとしか思い出せない夢の中では本にも載っている伝説の魔王とかとも戦っていたから、それくらいの力はあって当然かもしれないけど。 <br />
いや待て、その魔王、最後には仲間の中にいたよーな。 <br />
よし、深く考えないようにしよう。それがいい。 <br />
まああれだ。これは考えようによっては凄くラッキーと言えるだろう。とんでもない力と伝説っぽい武器防具、それと超貴重なアイテム達が棚ボタ的に手に入ったのだ。唐突に過ぎるといえばそうだけれど、夢の内容がちょっと引っ掛かるくらいでマイナス面は何も無し。この幸運に喜びはすれど文句を言う筋合いは無いはずだ。うん。 <br />
もうこの話は終わり! 確かルッカが先の広場で実験するとか言ってたし、それをちょっと見に行って <br />
<br />
「キャッ!」 <br />
<br />
どん、と誰かがぶつかった。歩きかけていたせいでバランスを崩して倒れる。 <br />
ええと、今の声は女の <br />
<br />
「……え」 <br />
<br />
倒れていたのは夢の中で一緒に戦ったりしていた女の子だった。 <br />
うそん!? <br />
<br />
「ゴ、ゴメンなさい! <br />
だいじょうぶ?」 <br />
<br />
唖然として自分の方を見ている僕のことが気になったのか、声をかけてくる女の子。 <br />
だが、僕の中を占める思考は一つだった。 <br />
――いや、何がどうなっているんでしょうか神様 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
暫く後。 <br />
僕は彼女と一緒に千年祭会場を歩いていた。彼女の名はマールと言うらしい。夢の中と名前まで同じ気がしたが、もう色々と気にしないことにした。あと夢の中では彼女はこの国のお姫様だった気もしたが、聞かなかったことにした。もし質問してイエスって回答が返ってきたらいろいろ立ち直れない気がしたのだ。 <br />
<br />
「クロノ、楽しいね」 <br />
<br />
笑いかけてくる彼女に僕は頷き返す。どうやら彼女は僕のことは知らないらしい。ぶつかった直後からの反応を考えてみても、僕みたいに知ってるけど敢えて黙っているとか言うこともなさそうだ。 <br />
その証拠と言っていいかわからないが、さっきアトラクションとして設置してあったルッカ謹製ロボ「ゴンザレス」と戦うため、えらく強くなってしまった自分はともかく彼女に何か大変だと思い、「にじ」などと一緒に部屋に置いてあった中にあった彼女が装備できそうな武器防具を渡したのだが、彼女の反応は初対面のものを見るそれだった。それは間違いない。 <br />
ただ、引っ掛かるのは…… <br />
<br />
「アイスガっ!!」 <br />
<br />
<i><span style="font-size: large;">ビキーン!!</span></i> <br />
<br />
『ガッ』 <br />
<br />
凍りつくゴンザレス。いやもうこれ明らかにオーバーキルだろう。さっき技の試し撃ちにと「みだれぎり」を叩き込んだ僕が言えたクチではないかもしれないけれど。 <br />
<br />
「えっへっへー。わたしの勝ちぃっ!」 <br />
<br />
ブイサインをするマール。かわいいけど……後ろの惨状を見ると頷ききれないところ。 <br />
でもこんだけ壊れてるのに一回アトラクション会場を離れると次に来た時には直ってるんだよなあ。どうなってるんだろゴンザレスの構造。ルッカ脅威の科学力と考えていいのだろーか。 <br />
<br />
「ふっふー。シルバーポイント結構溜まっちゃったね」 <br />
<br />
「うん。……そういえばさっきの氷出すの、一体どこで覚えたの?」 <br />
<br />
聞いてみる。同じ『夢』を見たなら、僕のことは忘れたから会った時反応しなかったんだとしても、『夢』自体のことは言ってくれるはずだ。 <br />
だけど、彼女は。 <br />
<br />
「うーん、わかんない。アイスガだって、さっきクロノにかけてあげたケアルガだって、やってみたら使えたんだし。昨日までこんなの使えなかったんだけどね。 <br />
まあ使えるんだからいいかなー、なんて」 <br />
<br />
記憶は無いけど力は同じ、か。よくわからない。 <br />
よし、こうなったらルッカに聞いてみよう。さっきあっちでやるっていう新発明のデモンストレーションの準備が終わったらしいって話を聞いた。彼女なら僕よりもっとはっきり憶えてるかもしれないし、例えマールと同じように記憶は無くても僕の話から色々事実の推測はしてくれるだろう。 <br />
<br />
「お待たせっ! キャンディ買うくらいで待たせてごめんね! 行こっ!」 <br />
<br />
キャンディ片手のマールを連れて広場へ行く。すると見に来た人がいて、その先にルッカと、そして彼女の親父さんのタバンさんがいた。 <br />
<br />
「さあさあお立会いー!」 <br />
<br />
このでっかい機械が今度の発明品か。爆発とかしなきゃいいんだけど。ルッカの発明品は本当に凄いんだけど、時々やらかすからなあそういうこと。 <br />
……ん? <br />
<br />
「クロノ、どうしたの…ってあれ、なんか光ってるね」 <br />
<br />
左右に並んだ二つの機械のうち、ルッカが立っていない方の機械の一部が何やら妙な光を放っていた。 <br />
ははーん、やっぱり何か欠陥があったな。多分外れちゃったボルトとかが日光に反射しているんだろ。仕方ない、拾って指摘してやるか。知らずに実験とやらをやって爆発されたら困る。 <br />
僕はその光っている部分の辺りに行き、指を指してルッカに言ってやろうとして <br />
<br />
<i><span style="font-size: x-large;">バシューン!</span></i> <br />
<br />
……え? ナニコレ <br />
わけのわからぬ間に、空間に開いてしまった穴っぽいものに飲み込まれた。 <br />
あうあうあうあうあー!? <br />
<br />
「! 出口だ!」 <br />
<br />
マールに言われ、開いた先へと入る。 <br />
するとそこには、巨大な何かがいた。 <br />
<br />
<span style="font-size: large;">【―――――――――――――――――――――!!!】</span> <br />
<br />
恐ろしく巨大な躯。全身に生えた針というか錐。あとなんかちょっと卑猥っぽい頭。凄まじい怪物がそこにはいた。 <br />
いやちょっと待て、なんだかこれ、夢で見たことがあるような! <br />
ってそんな場合じゃない! 襲ってくる! <br />
<br />
「ちくしょー!!」 <br />
<br />
僕は刀を構え、隣のマールと共にこの巨大な怪物へと挑む羽目になるのだった。 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「ずいぶん奥まできちゃったけど……」 <br />
<br />
僕とマールは今、先程戦った奇っ怪巨大生命体の体内にいた。襲われたから戦った。このこと自体はともかく、どうしてこんな奴の中に入ったか自分でもわからない。実際変な空間の中で出口っぽいものは何も無かったから、探索するとしたらここくらいしかないって言うことは事実なんだけども。 <br />
それにしてもなんか奥から響いてくる心臓の鼓動っぽいものが怖い。近づくと音大きくなるわ早まるわだし。出口の手がかり他に無いんだろうか。なんだか夢でここのことを見たような気はするし、マールさんはさっきから怖がってるとかじゃなく神妙な、そうまるで倒すべき敵に向かっているとばかりの真剣な顔をしているし、とにかく恐怖を加速させる要素が満載なのが嫌過ぎる。 <br />
え、えーい、大丈夫だろきっと! さっきのでかいのも見た目の割には実際に戦ったら意外とサクッと倒せたし! イザって時の回復アイテムはもう馬鹿馬鹿しいくらいある! (アイテム欄:エリクサー 53 ラストエリクサー 21) 何が出てくるか全く…いや、何となくわかるから、きっと何とかなるよ! <br />
多分この奥に <br />
<br />
<span style="font-size: large;">【オオオオオォォォォ………】</span> <br />
<br />
……やっぱり居たよ。予想と言うか記憶と言うかの通りだよ。 <br />
えー、と…こいつの名前は……ダメだ、憶えて <br />
<br />
「こいつが……ラヴォス!」 <br />
<br />
ああそうそうラヴォス、夢の中でもそんな名前で <br />
ってマールさんあんた知ってるの!? てかやっぱり貴女千年祭の時と雰囲気変わってますよね! マジ戦う人なんですけどその顔! <br />
あーちくしょうこうなりゃヤケだー!! <br />
<br />
【光破】 <br />
<br />
うっとうしいわ! なんか破壊力凄そうだけど生憎今の僕とマールにはそんなに効いてないから! <br />
まずはその鬱陶しい腕をもいでやる!! <br />
<br />
「シャイニング!!」「アイスガ!!」 <br />
<br />
最上級魔法乱打。マジ破壊力パネエっス。 <br />
僕らの魔法の連打にあっという間に奴の両腕は消し飛ぶ。けれど本体はまだ残っている。それにこいつの主力、目やら口やらから出すレーザーっぽいっからなー。 <br />
まあ関係ない。シャイニングとかをぶっ放し続けてやる! 時々ラストエリクサー使えば回復も全然問題ないし! <br />
ええいついでだ! なんだか使えるっぽい必殺の合体技! <br />
<br />
「「アイスガソード!!」」 <br />
<br />
叩き込まれる必殺の一撃に、たまらず崩れ落ちるラヴォス……だっけ? でかいのの本体。 <br />
あ、でもこの空気、まだ終わらないっぽい。 <br />
<br />
【ギャギャギャギャギャギャ――!】 <br />
<br />
ああもうやっぱりねー! <br />
光と共に現れるラヴォス最終形態(であったらいいなぁと思う)。なんかでもさっきと違ってちっさい人型だ。 <br />
うーん、敵の最終形態は実はパワーが凝縮されて小さくなった姿ってのはよくあるけど、大概強くなったは強くなったが展開としては負けフラグなんだよね。実際凄い強い空気は漂ってくるんだけど、勝てそうなくらいの強さの空気だし。実際さっきまでの割とサクッといけただけに、危機感というものが。 <br />
……ん? マールが戦慄いてる? そんな怖がるほどじゃ <br />
<br />
「に、人間の形…… <br />
こ、こいつ、もしかして…… <br />
この星の生き物ぜんぶの力をそなえてるんじゃ」 <br />
<br />
どうしてそういう結論になるんだろう。 <br />
というか何その新事実(?)! マールさんひょっとしなくてもこいつのこと知ってるでしょ! 僕のこととか装備とか色々知らないくせにラヴォスについてだけ知ってるとか何ソレ嫌味!? それとも全部知ってるけどわざと僕についてはスルー!? 実は嫌われてる!? <br />
<br />
「じゃあ私達はこいつのために生きてきたっていうの!?」 <br />
<br />
すいませんマールさん僕は君が何を言っているのか理解できないです! あ、でも夢の記憶でそんな設定が言われてたような気がする! <br />
<br />
「ここは、クロノや私達…… <br />
みんなの……! <br />
みんなの星なんだからッ!!」 <br />
<br />
あ、今知った…いや夢の中でもルッカ辺りが言ってたような気がする新事実! こいつこの星の生き物じゃないんだ! よく憶えてないけど!! <br />
そんなことを考えている間に二つのビットっぽいものを生み出して襲ってくるラヴォス。ああもう色々めんどくさいな!! <br />
とりあえずビットから潰してやる! <br />
<br />
「みだれぎりー!」 <br />
<br />
真ん中のコアに回復とかした左側のビットにとりあえず攻撃を加える。まずは回復役から潰すのはお約束! ちなみにシャイニングじゃないのは先にマールが撃ったアイスガがノーダメージっぽかったんで物理攻撃の方がいいと思ったから! <br />
<br />
【オオ…】 <br />
<br />
よし撃破! って柔だなおい! 一撃で死んだけど!? 幾らサポートだからって前の形態の両腕よりあっさりってそれ拙くない? <br />
まあいいや、じゃ次は右……はでも硬そうなんだよな、あ? <br />
<br />
【ラヴォスコアは命活のため防御を解除した】 <br />
<br />
…っておい、今右のビットっぽいのがそんな表示出して防御解除したらしいんですけど。 <br />
ラヴォスコア右のショボいのかよ! フェイントのつもりなんだろうけど余計なことするせいで色々とバレバレで台無しだよ! 要するにシャイニングでまた真ん中のビットごと焼けばいいってことじゃないか! 最後の戦いまでほぼ全域魔法オンリーとかどんな巨砲至上主義だよ微妙に現実味があるな! <br />
こうなりゃとことんぶっ放してやるー!! <br />
<br />
「シャイニングー!!」 <br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="font-size: large;">【ギャアァァァァァァァァァァァァァオン………】</span> <br />
<br />
コアが滅び、消えていくラヴォス。 <br />
アレから結局ほぼシャイニングとアイスガしか撃たなかったことは言うまでも無い。あっちはマールが言ってた「この星の生き物ぜんぶの力」とやらを色々使いたかったっぽいけれど、それに付き合うのは嫌だったから速攻でコアごと真ん中の奴は焼きまくって潰した。あとは再生しようが関係なく撃ちまくりだ。 <br />
火力イズ№1.その言葉の意味がよくわかる。身も蓋も無いが。 <br />
まあとにかく、これで元の場所に帰れるはず! <br />
空間が再びゆがみだす。この原因がラヴォスとか言う奴だから、そいつを倒した今元に戻るってことなんだろう。 <br />
光が見えてきた。ようし、これで元の場所に戻れ――! <br />
<br />
「よくぞ! <br />
こんな、こんなんな…しゃれじゃないぞ… <br />
じょうきょうでゲームをクリアしました。 <br />
ありがとうございます」 <br />
<br />
……は? <br />
<br />
何この場所。夢の中に出てきた「時の最果て」だっけ?その空間にそっくりなんですけども。 <br />
<br />
「ここはクロノトリガー開発ルーム。 <br />
スタッフのみんなの声をきいてください」 <br />
<br />
スタッフ? 開発ルーム? <br />
そもそもゲームってどういうことだよ!! なんだかメタ発言してない!? ええい帰る方法は――!! <br />
<br />
「やあ、このゲームを遊んでくれてありがとう」 <br />
<br />
うるさい! <br />
<br />
「髪がえらく伸びました」 <br />
<br />
近況報告するのにゲーム使うな! <br />
<br />
「なーんてじょうだん」 <br />
<br />
冗談でも画面暗くするな怖いだろうが――!! <br />
<br />
「…………」 <br />
<br />
つ、疲れた。 <br />
色んなところにいったけど、結局えんえんスタッフコメント聞かされただけという展開だった。やってられない。 <br />
マールもマールで黙ってついてきてるだけというのはどうか。ツッコミどころがいっぱいあると思うんだけども。 <br />
ま、まあいいや。最後の場所が今開いたんだ。これでいい加減、戻るためのゲートとかがあるはず! あって! あったらいいなあ <br />
GO!! <br />
<br />
『おめでとうー!!』 <br />
<br />
うるせぇぇぇぇ!!! <br />
なんだあんたらあっちいったりこっちいったり! 別にそんなの望んでないから! ぶっちゃけあのラヴォスってのそこまで喝采されるほど強くなかったし! <br />
<br />
「このゲームをこんなスピードでクリアしたせっかちな君に相応しい最速エンディングだ!」 <br />
<br />
いやそんなのどーでもいいからさっさと帰らせてよ! <br />
あーもう何この凄い速度で走っていく文字列! え? スタッフロール? 知らないよ! <br />
<br />
<span style="font-size: x-large;"><~THE END~></span> <br />
<br />
その文字と共にとまる画面。動かない。そこから動かない <br />
ちょ、ちょっとまった。これで終わり? ホントに終わり? <br />
<br />
「僕を家に帰してくれえええええ!!」 <br />
<br />
ぼーっと突っ立ったままのマールをよそに <br />
僕は思いっきり。 <br />
そう思いっきり暗黒空間で叫ぶのであった。ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-59531966716716216492010-11-15T22:25:00.000+09:002010-11-15T22:25:56.959+09:00プロバイダに悩みちう基本的にはここは名前どおり避難所、兼サイト移転後にっき書き込み場所となっています。なのでさっさと新バージョンサイトを立ち上げたいところなんですが…<br />
どこのプロバイダがいいかわからない(汗)。<br />
とりあえずある友人に聞いたところではXREAオススメと言われたのですが、果たしてそこに決めていいのやら。<br />
<div style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none;">というわけで、お薦めプロバイダについて皆さんから聞きたいと思います。どれだけの方が見てくださっているかわからないのですが。</div><div style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none;">では、本日はこの辺で。次回の更新ではSSを載せたいと思ってます。</div><div style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none;"><br />
</div><div style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none;">最後に現在我がPCの前を守護している女神・・・・・・え?魔女だって?関係ねえ!</div><div style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none;"><br />
</div><div class="separator" style="border-bottom: medium none; border-left: medium none; border-right: medium none; border-top: medium none; clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLSEZoha67kPtq9VXySn0M7f4riLc6jcDB_WDKHaAHR-f1afYg80o04euoNIsp5x0dXbBODVgbXHtumLiLIEl4cWkieUBH-_QVkfcT3AaZmc24meG14_BqUk_T3X_BgBnOyo6CLI_oG-ax/s1600/DSC_0045.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" px="true" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgLSEZoha67kPtq9VXySn0M7f4riLc6jcDB_WDKHaAHR-f1afYg80o04euoNIsp5x0dXbBODVgbXHtumLiLIEl4cWkieUBH-_QVkfcT3AaZmc24meG14_BqUk_T3X_BgBnOyo6CLI_oG-ax/s320/DSC_0045.jpg" width="320" /></a></div>ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-78926108617125436662010-11-07T23:56:00.000+09:002010-11-07T23:56:47.127+09:00俺のPSPが2年で壊れるはずが無いというわけでわずか二年にてUMDが読み込めないという不遇が発生しましたちきしょうめ。<br />
仕方ないので修理に出そうかいっそ新しいのを買ってしまおうか悩みどころです。<br />
ちなみに自分は「俺の妹~」はよく知りません(汗)<br />
とある~は「5話で何故上条さんの性癖をバラさなかった土御門ー!」って叫びたくなるくらいには見てるんですけどねえ。あ、ちなみにしおんの中の順位は常に五和さんとオルソラさんが最終決戦を繰り広げてます。<br />
あと神裂さん最初に見た時からずーっと既視感があったんですけど、最近ようやく「あ、あの片方太もも上まで無いジーンズがシロと同じなんだ」と気付きました。よく見たら左右まで同じ罠。<br />
まさか…モデル!?(何ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-84059718229953697852010-10-31T21:10:00.008+09:002010-10-31T21:59:41.589+09:00景気付けに一発目投下!というわけで、新verHP(完全版)のお目見えまでの間に、長期更新を怠っていた間にちまちま書いてたものを少しばかり公開しようと思います。<br />
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今回の代物は某所で投下した一品。リリカルなのはで例によってユーノくんモノ。<br />
映画2弾とかゲーム2弾とか言うけど、きっと彼の出番はほぼ無いんだろうなあ……ちぇ。<br />
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<a name='more'></a><br />
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――ユーノ・スクライアはヘビースモーカーである。 <br />
大量の本を扱う無限書庫の司書長としてそれはどうかという意見もあるだろうが、実際そうなのだから仕方ない。そもそも喫煙するようになった理由が仕事のストレス解消というのだから、ある意味では書庫が原因と呼べるかもしれないが。 <br />
<br />
「…………」 <br />
<br />
さて、そんな彼の喫煙を知っている者は実は非常に少ない。それこそ片手の指の数で足りる程である。 <br />
何故かと言えば理由は簡単、「バレたら止めさせられる」。これ一本に尽きた。 <br />
なにせこのご時勢、ミッドチルダでも喫煙者に対する向かい風は強い。公的な場所での喫煙は限られた場所以外では禁止。飲食店などでも全面禁止の波がどんどん広がっていく。お陰で喫煙者の肩身は日に日に狭くなっていく始末である。そんな今、知り合いに日に数十本消費するというユーノのヘビースモーカーっぷりを知られればどうなるか……結末は言うまでもない。仕事関係以外での唯一の楽しみを奪われるわけにはいかないのだ。 <br />
一つ。限られた極一部の場所を除いては喫煙をしない。キツくても我慢する。 <br />
一つ。喫煙中の通信はSOUND ONLY。映像をつける前には煙草関係をきっちりしまう。 <br />
一つ。お楽しみ中室内は常に空気清浄機全開。ファ○リーズ必須。匂いは絶対に残さない。特にたまに遊びに来るヴィヴィオにバレたら非常に拙い。 <br />
<br />
「…………」 <br />
<br />
その他「ここまでやるか」というような努力をしつつ、彼はこの秘密を守り通してきた。よって前に言ったとおり、彼がスモーカーである事実を知る者は非常に少ない。 <br />
知っているのは、司書長と考古学者、双方の仕事での補佐をし、喫煙習慣隠蔽の手助けもしてくれている彼の秘書。以前司書長室に来た時狼形態であったが故、人形態でならわからなかっただろう僅かな匂いで気づかれてしまったザフィーラ(当人曰く、「他者に迷惑をかけない限り個人の嗜好に口を出すつもりはない」とのこと)。同じくヘビースモーカーであり、時には友人として煙草の銘柄の話に花を咲かせることもある司書の一人。 <br />
そして――。 <br />
<br />
「……あの。にこにこして目の前にずっといるの止めてくれませんか、シャマルさん」 <br />
<br />
今、彼の目の前にいる女性のみである。 <br />
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<div align="center"><i><span style="font-size: x-large;">No Smoking!</span> </i></div><br />
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「ユーノくんが今口にくわえているものを離してくれたらすぐにでも離れますよ?」 <br />
<br />
「やです」 <br />
<br />
「じゃ、離れません」 <br />
<br />
「離れてください」 <br />
<br />
「やです♪」 <br />
<br />
このやりとりももうお馴染みになってしまった光景である。先程書類を持ってきた彼の秘書も今の光景を見た瞬間、「またか」といった顔で呆れた顔をしていた。 <br />
まあ彼女がユーノの喫煙を知ってからは暇さえあればこうしてやってきているのである。そんな感想が出てくるのも致し方ないだろう。 <br />
<br />
「大体煙草は肺を始めとして全身を蝕むんです。お酒にも近いことがいえるかもしれませんが、あちらは適量なら寧ろ人体にいい面も沢山あるくらいです。 <br />
ですが煙草は違います。たとえ一本でも確実に体にとって悪影響を及ぼすんです。 <br />
それを日に何十本も! このことがどれだけ貴方の健康を損ねているか、ユーノくんだってわかっているんでしょう?」 <br />
<br />
「わかっていますがやめません」 <br />
<br />
「どうしてですか!」 <br />
<br />
だん! と司書長室の机を叩く。このやりとりもこれまで何度繰り返されたかわからないほどだ。 <br />
ふう、とこれまた何度目になるかわからない溜息をつき、小器用に煙草は咥えたまま、ユーノは呟く。 <br />
<br />
「そう言われても唯一の楽しみですし。それに他の人に迷惑をないはずです。ずっと見てきたならわかってると思いますけど」 <br />
<br />
「そう思っても迷惑をかけるものなんです。例えば副流煙とか」 <br />
<br />
それまでとは若干違う切り口で攻めてきたシャマルに、しかしユーノは慌てず騒がず、煙が出ていない煙草を掲げながら言った。 <br />
<br />
「家で一人の時ならともかく、人前では基本的に無煙のものしか吸ってません。同席しているのが喫煙者だけって時は例外ですが。 <br />
これでも色々と我慢しているんですよ? あんまり喫煙習慣のこと広まるのもイヤですから」 <br />
<br />
「それを抜いても書庫で喫煙っていうのはどうなんです? 本に触れる職業でスモーカーというのは絶対よくありませんよ。というかそもそもここは火気厳禁でしょう? 前にシグナムとアギトが追い出されてましたよ?」 <br />
<br />
「あれは火とか言う以前に何が理由なんだか書庫内で喧嘩し始めたからなんですけどね。しまいには魔法まで使い始めてましたし。 <br />
……それはともかく、これは電子タバコですよ。だから実際に火がついてるわけじゃありません。勿論吸うのもこの司書長室でだけです。そもそも火のつく煙草自体、司書長室に入ったら秘書に一時没収されるんですよ? 『万一吸われては困りますから』って」 <br />
<br />
言って彼はシャマルの手の甲に煙草の火元を軽く押し付けた。一瞬怯んだ彼女だったが、実際に熱くないことにすぐ気がつき、ほっと肩をなでおろす。確かにこの煙草なら万が一にも発火元となることはないだろう。さすがは司書長、本のことも考えず喫煙に耽るということはなかったらしい。よく見れば今二人がいる部屋には本が一冊もなく、書類も机の中に収められているのか見られない。煙草の匂いがついて喫煙が知られる可能性がある、ということも考えた上なのだろうが、気を遣っているのは本当なのだろう。 <br />
とはいえ、こうもあっさり返されては喫煙習慣を止めさせたいシャマルとしては面白くない。 <br />
<br />
「でも煙草を吸うと健康が…」 <br />
<br />
「健康を維持したいならこの職業止めてますって。業務は不定時気味かつ残業過多、さらには暗い上に無重力、黙っているとあっという間に視力と筋力が大変なことになりそうな環境。健康被害云々で言うのならこっちもなかなか大したものですよ?」 <br />
<br />
「これなんかいい例です」と言いながらユーノは眼鏡の縁を指で軽く叩く。事実彼の視力は書庫で働くようになってから落ちたのだから仕方ない。 <br />
む、と声を詰まらせるシャマル。だがしかし、それで止まるようなら彼女とてとっくに説得を諦めている。 <br />
<br />
「じゃあ聞きますけど、どうして喫煙なんて続けてるんですか? わざわざ無煙のものや電気式のを買ったり、自室にもあんな高い空気洗浄機を置いたりして。結構金銭的な負担も大きいと思いますけど?」 <br />
<br />
「お金についてはアレです。どこぞの黒ずくめと同じく仕事関係外の趣味がない上に、アイツとは違って独り身ですからね。これくらいしかお金を使う理由がないんですよ。 <br />
理由は……色々ありますけどやっぱりストレスですかね。学者の世界とか、あれで意外と権謀渦巻く面倒なところだったりするんですよ。そこに来て自分は運良くそこそこの成果を上げることが出来ちゃってますから。それでなくても『無限書庫のトップ』って看板は考古学とかからすると羨まれるんです」 <br />
<br />
咥えていた電子たばこのカートリッジを入れ替えながら答えるユーノ。事実、仕事関係では味方も多いが敵も少なくなく、妬み嫉みの目で見られたことも一度や二度ではない。「時間はかかるが探せばどんな情報でも見つかる」無限書庫の力は、特に考古学と言った分野では喉から手の出るほど欲しいものなのだ。それを自由に使える(と思われている)司書長の地位は嫉妬の目が向けられるには十分だろう。 <br />
実際ユーノも喫煙習慣が本格化したのは学会などに関わる頻度が増えてからだと記憶している。 <br />
それを聞き、ぐでんぐでんになるほど酒を飲んで「上層部のアホどもが~」とのたまう自身の主の姿を思い出す。分野は違えど彼も似たような境遇なのだろう。いや、彼女にとっての自分達のような存在がいない分、より辛いものがあるかもしれない。 <br />
そう考えてしまうとあまり強い言葉は出せず、シャマルはそれでも、と呟いた。 <br />
<br />
「ストレス解消の方法なら、他にもあるでしょうに…」 <br />
<br />
「急がしくてわざわざストレス解消にとる時間がありませんでしたし、当時は色々精神的にも追い詰められてたんで他に方法が思いつかなかったってのもありますけどね。 <br />
確かなのはの件とかも重なっちゃいましたから」 <br />
<br />
「う……」 <br />
<br />
再び声を詰まらせる。本来なら「それは理由になりません」と言いたいところだったが、その話題を出されると当時の憔悴振りを知っているシャマルとしては反論もし辛いものがあった。年のことで言い返そうにもスクライア一族には飲酒・喫煙の年齢制限が無いらしく、その方向では攻撃できそうにない。 <br />
<br />
「でも、今なら止められるんじゃないですか? ミッドチルダなら完全にニコチン依存症を治す方法もありますし、そもそも今ユーノくんが吸っている電子タバコはニコチンは殆ど含んでいないものですから、本数の割には禁断症状とかも多分そんなに苦しくないでしょうし」 <br />
<br />
「退きませんねシャマルさんも……」 <br />
<br />
「あなたの係りつけも一任されている身としては喫煙習慣といったことはどうしてもやめさせたいんです。 <br />
それで実際どうなんですか?」 <br />
<br />
「まあ全く出来ないって言うわけじゃないとは思いますけど、そうすると口が寂しいですし」 <br />
<br />
ずい、と顔を寄せてくるシャマルに少し怯みつつもユーノは答える。対してシャマルは「ふむ」と頷くと、彼が咥えていた煙草をひょいと抜き取る。そして代わりにといった感じでポケットからあるものを取り出し、その口に咥えさせた。 <br />
<br />
きゅぽっ <br />
<br />
「…………」 <br />
<br />
「これなら口が寂しくないですね♪」 <br />
<br />
一瞬の沈黙。何を咥えさせられたか気づいたユーノは、静かに大きく息を吸うと―― <br />
そのおしゃぶりを、思いっきりぶん投げた。 <br />
<br />
「だからっておしゃぶりはないでしょうが!? せめて飴とかでしょうこういうときはせめて! <br />
とゆーか齢二十を超えた身でおしゃぶりを口に突っ込まれるとは思いませんでしたよ僕!!」 <br />
<br />
恥ずかしかったのだろう、顔を赤くしながら全力で突っ込むユーノ。実際しゃぶらされた身からすればたまったものではないだろう。対してシャマルは部屋の片隅に落ちたおしゃぶりとユーノの顔を交互に見る。 <br />
<br />
「むー、似合うと思ったんですけどね」 <br />
<br />
「似合いたくないです。というか、そもそもなんでこんなもの持ってるんですか。どこで手に入れたんですか」 <br />
<br />
「それは秘密です。 <br />
うーん、でも困りましたね。他に口を寂しくさせないものというと…… <br />
あ」 <br />
<br />
煙草を奪い返そうとするユーノから捌きつつ、思案するシャマル。数秒なにやら考えていたようだが、思いついたのか、ぽん、と手を叩いた。 <br />
その隙をついて、ユーノは煙草を奪い返す。 <br />
消されていたスイッチを付け直し、再び咥えようとして。 <br />
<br />
「何を思いついたか知りませんけど、やめるつもりはさらさらありませんって。というかまた変なことを考え ――っ!?」 <br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimVkXHRqDdkw317qs7i29VTEY2Mr2_mezauLeQjigt56NoBT5JB9127c71Nc-eZxd-_iXoZqrNXtFiDTQ_VAo91_cV9HxjIz8QWVTkIaFU2kUkTQSyhAGf40mo_-F7lHpJaPJyOuBMz_tS/s1600/yu-no0630.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" nx="true" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimVkXHRqDdkw317qs7i29VTEY2Mr2_mezauLeQjigt56NoBT5JB9127c71Nc-eZxd-_iXoZqrNXtFiDTQ_VAo91_cV9HxjIz8QWVTkIaFU2kUkTQSyhAGf40mo_-F7lHpJaPJyOuBMz_tS/s320/yu-no0630.jpg" width="240" /></a></div><br />
<br />
その口を塞いだのは煙草ではなく、シャマルの唇だった。 <br />
ただ重なっただけではなく、彼女の舌が入り込んでくる。それはユーノのものと絡み合い、ぴちゃぴちゃと音をたてた。 <br />
<br />
「ちょ、ん…ぐっ……ぷはっ」 <br />
<br />
たっぷり二十秒は経ったか、絡めさせられていた方のユーノが疲れてしまうくらいに舌を絡めさせあった後、シャマルは離れる。 <br />
<br />
「ってちょ、何をするんですか!?」 <br />
<br />
「これなら煙草の代わりになるかしら?」 <br />
<br />
反論するユーノに悪戯っぽく笑い、シャマルは立ち上がる。その手には再び奪ったのだろう、ユーノの煙草があった。 <br />
<br />
「とりあえずこれは貰っていくわね。その代わり――」 <br />
<br />
そういいながら笑顔は絶やさぬまま、彼女は中指を口元に軽くあてる。その唇は彼女とユーノの唾液が入り混じったものでてらてらと輝いていた。 <br />
思わず少し唾を飲んでしまうユーノに、彼女は続ける。 <br />
<br />
「口が寂しくなったらいつでも呼んで下さい。いつでも“おくすり”をあげますから」 <br />
<br />
そういってウインクし、部屋を去って言った。 <br />
残されたユーノは、というと。 <br />
<br />
「……ニコチンよりそっちの方がよっぽど中毒性がありそうだなあ」 <br />
<br />
天井を仰ぎ見ながら、そうひとりごちるのであった。 <br />
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<br />
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<br />
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ちなみに、その『お薬』によってユーノの喫煙習慣が治ったかどうかは―― <br />
また、別の機会に語るということで。ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-4137291303598792090.post-49618700220527041422010-10-31T19:38:00.007+09:002010-10-31T22:36:25.237+09:00まだや!まだ死んでへん!!というわけで割とギリギリになってからこのように回避場所を作ってしまうアホ一名。<br />
ええ、最後の更新から就職がなかなか決まらなかったり論文関係に忙しくなったり新生活に忙殺とかあとは自分の特性【怠惰】が発動したりしましたが元気でしたよ!<br />
尚、今回からは私・咆牙紫苑一人ですることとなりました。ええ、引っ越しましたんで飛燕(の中の人)と話すことが減ったので…<br />
ですがその分テンション上げていきたいと思います!たまには彼女も出てきてくれるでしょう。<br />
むう、しかしブログ形式って初めてだからやりかたわからない……おいおい慣れていくかなあ(汗)ほーがしおん。http://www.blogger.com/profile/02300848240825111820noreply@blogger.com0